2021年9月14日
ふしぎコミックス次巻の予告です。
ちばてつや先生の短編集『風のように』を発売します。
表題作「風のように」は1969年に週刊少女フレンドで発表された読み切り作品です。
深い谷をこえた山あいの村に住むチヨが、学校の友達との帰り道に空を見上げるとハチの大群が飛んできた事に気付きます。
とつぜんの事に村の人たちはおどろいて逃げまどいますが、夜になりハチが飛び去ったあと、チヨの姿がどこにも無い事に気付きました。
神かくしにあったのでは…とうわさされましたが、三日後ひょっこりとチヨは姿を現します。そしてそのかたわらには三平という少年がいました。
どこから来たのかも言わずぶあいそうで生意気な三平は村中の鼻つまみになりますが、チヨはなぜか三平にじっと寄り添いつづけます…。
表題作のほか「茂助じい」「屋根うらの絵本かき」「あるインクの話」「えーん」「あるあしかの話」の計6編を収録します。
ちばてつや先生のあたたかく、それでいて現実をしっかりと見すえる視線の感じられる作品集です。
発売は2022年春を予定しております。ご期待ください。